「インスタを頑張って、本当に売上は変わるの?」
飲食店の方から、いちばんよく聞かれる質問です。
検索すると成功事例のまとめはたくさん出てきますが、多くは有名店のアカウントを外から紹介したものです。この記事では、私たちチームてんが大阪で実際に支援したお店の事例を、数字と「何をしたか」と一緒に紹介します。
先に結論:うまくいったお店に共通する3つのこと
| 共通点 | 中身 |
|---|---|
| 投稿の前に「来る理由」を作る | 新商品やイベントを一緒に企画し、それを見せる動画を作る |
| 地元の人に向けて発信する | 「堺市にある…」のように、近くに住む人が自分ごとにできる一言で始める |
| 型を決めて、数字で振り返る | 撮り方や構成を決めて迷わない。いいね数ではなく、売上・保存数で見る |
ここからは、事例ごとに詳しく紹介します。
事例1:立地が不利でも、土日の売上が約2倍に(小春や 堺店)
和スイーツとカフェのお店「小春や」の堺店です。約2年間、アカウント設計から撮影・リール制作、新商品やイベントの企画まで支援しています。
支援前の状況
- 駅から徒歩15分、人通りの少ない幹線道路沿い
- 近くに行列のできる人気ジェラート店があり、立地では不利
- インスタのアカウントはまだなかった
やったこと
- アカウントをゼロから開設した
- 投稿より先に、新商品の企画から始めた:見せる中身がないまま投稿しても、来店の理由になりません。まず「これを食べに行きたい」と思える商品を一緒に考えました
- 発売イベントで行列をつくった:新商品の発売日をイベントにして、その様子もリールで発信しました
- 「堺市にある…」で始まる地元向けのリールで認知を広げた:遠くの人ではなく、実際に来られる近くの人に届くように、冒頭で地名を出しました
この「新商品 → イベント → リール」の流れを繰り返しています。
結果
| 項目 | 変化 |
|---|---|
| 月商 | 約1.3倍(2026年3月に過去最高を更新) |
| 土日の売上 | 支援前の約2倍 |
| 新商品(チャンククッキー) | 8月に約600個 |
| リール | 33本中12本が10万再生を超え、最高65.9万回、合計約500万回 |
| イベント | オープン以来の行列 |
ポイント
売上が伸びたのは、常連さんが入れ替わったからではありません。常連さんはそのままに、SNSで知った新しいお客さんが上乗せされました。立地の不利は、「わざわざ行く理由」を作ることで埋められます。
事例2:メニュー表の投稿をやめて、平均再生数が約20倍に(小春や 狭山店)
同じ小春やの狭山店は、お店で運用していたアカウントを引き継いだ事例です。
支援前の状況
- メニュー表をそのまま載せた投稿が中心
- リールの平均再生数は約1,800回
やったこと
- お店の空気感を見せる投稿に切り替えた:メニューの一覧ではなく、店内の雰囲気や、そこで過ごす時間が伝わる動画にしました
- 「大阪狭山市にある…」の一言で始まるリールを作った:堺店と同じく、地元の人が自分ごとにできる冒頭にしています
結果
| 項目 | 支援前 | 支援後 |
|---|---|---|
| 月商 | ― | 約1.7倍(2026年3月に過去最高を更新) |
| リールの平均再生数 | 約1,800回 | 約3.6万回(約20倍) |
| 最高再生数 | 4,332回 | 13.4万回 |
ポイント
メニュー表は、すでにお店を知っている人には便利ですが、まだ知らない人の手は止まりません。「どんなお店で、どんな時間を過ごせるか」を見せることで、初めての人にも届くようになりました。
小春やの2店舗の詳しい経緯は、小春やの支援事例にまとめています。
事例3:開業前から「自分たちで投稿できるお店」に(STELLA)
大阪・天神橋筋のイタリアン「STELLA」さんの事例です。こちらは運用代行ではなく、お店の中で回せるようにする支援です。
やったこと
- 開業前に、スタッフさん向けの勉強会を開いた
- 動画の構成マニュアル(どの順番で何を映すか)をお渡しした
- 撮影に必要な素材の一覧をお渡しした
結果
開業後の投稿は、お店の方が自分たちで作っています。外に任せ続けなくても、発信が止まらない状態を最初から作れました。
ポイント
投稿が続かないお店の多くは、「何を撮ればいいか」が決まっていません。型を最初に渡しておくだけで、毎回ゼロから考える手間がなくなります。
事例4:自社アカウントで試したこと(@ten_osaka_date)
私たち自身も、大阪のグルメアカウントを運営しています(自社メディア合計で20万フォロワー)。お店に提案することは、まず自分たちのアカウントで試しています。
たとえばリール37本を比べると、料理の価格を「いくらだと思う?」のような前置きを付けて出したリールは、価格を出さないリールに比べて平均リーチが約6.5倍でした。
リールの役割や、ストーリー・フィードとの使い分けはインスタのリール・フィード・ストーリーの違いで紹介しています。
自分のお店で真似するなら:3つのステップ
- 「来る理由」を1つ決める:新商品、季節限定、イベントなど、今月見せたいものを1つに絞ります
- 冒頭に地名を入れたリールを作る:「◯◯市にある…」「◯◯駅から歩いて5分の…」など、近くの人が自分ごとにできる一言から始めます
- 2週間ごとに数字を見る:いいね数ではなく、保存数とリーチ、そして売上や来店の変化を記録します
よくある質問
どのくらいで効果が出ますか?
お店や地域によって違いますが、上の事例では、投稿の中身を変えてから数か月で再生数や来店に変化が出ています。1本目から結果が出ることは少ないので、同じ型で続けて、数字で振り返ることが大切です。
フォロワーが少なくても成果は出ますか?
出ます。リールはフォロワー以外の人にも届くので、フォロワー数より「近くの人が行きたくなる中身か」の方が大事です。狭山店も、引き継いだ時点のアカウントから再生数を伸ばしています。
自分たちで続けるのと、任せるのはどちらがいいですか?
人手と時間があるなら、STELLAさんのように型を作って社内で回すのがおすすめです。手が回らない場合は、運用代行を使う方法もあります。費用の目安は飲食店のSNS・インスタ運用代行の料金相場にまとめています。
まとめ
- 小春や 堺店では、新商品とイベントを見せるリールで、土日の売上が約2倍になった
- 小春や 狭山店では、メニュー表の投稿をやめて空気感を見せる動画に変え、平均再生数が約20倍になった
- STELLAでは、開業前に型を渡して、お店自身で投稿を続けられる状態を作った
- 自社アカウントでは、価格の見せ方を変えるだけでリーチが約6.5倍になった
インスタは「投稿すれば売れる」ものではありません。来る理由を作り、近くの人に届け、数字で確かめる。この3つを続けることで、売上につながります。
チームてんでは、大阪の飲食店を中心に、SNSの運用代行と社内で回せるようにする支援をしています。自分のお店では何から始めるとよいか、30分の無料相談でお話しできます。